折りたたみ傘の上手なたたみ方とは?タイプ別にポイントを紹介

今回は、一般的な折りたたみ傘の上手なたたみ方を、ポイントや特徴とともにご紹介します!
折りたたみ傘の骨の種類
槙田商店で取り扱っている折りたたみ傘は、大きく3種類あります。左から、A折りたたみ(ポキポキ) Bミニ(ポキポキ) Cトップレス(簡単開閉) となります。

通常は、全てまとめて「折りたたみ傘」と称していますが、わかりやすさのため、今回は骨タイプ別に解説していきます。お持ちの折りたたみ傘の骨タイプとポイントがわかれば、たたみやすさUP!「折りたたみ傘の上手なたたみ方」では、槙田商店の各シリーズがどの骨タイプなのかも併せてご紹介します。
2段式・3段式とは
よく「2段式折りたたみ傘」などと耳にします。「親骨(傘生地に沿う骨)」を指すメーカーさんも多いですが、槙田商店としては「中棒」を指します(傘骨メーカーさんにも確認しています)。折りたたみ傘は、中棒のスライド機能によって伸縮しますよね。よく見ると、スライドによって2段になっている中棒や、3段になっている中棒があると思います。これを指して、「2段式」「3段式」としています。ただ、先述のとおり、各社によってその定義が異なる場合があります。そのため、槙田商店オンラインショップでは、この表現でのご案内は特にしておりません。お選びになる際は、サイズや骨の仕様も併せてチェックすると良いでしょう。
折りたたみ傘の上手なたたみ方
それでは、槙田商店で取り扱っている3種類の骨タイプ別に、それぞれの折りたたみ傘のたたみ方をご紹介していきます!特徴やポイントも解説していきますので、たたみ方はもちろん、選ぶ際の参考にしていただければと思います。A「折りたたみ」タイプのたたみ方(2段式)

それではたたみ方をご説明します。

②内側の傘骨をすべてのポキポキと折りたたむ。このとき、傘を傾けたり逆さにすると折りやすくなります。

④たたみ跡に沿って角を出しながら、生地を整える。
【ポイント】
・③をすると、たたみ目が出てきてくれます。これをすることで、傘生地の整えやすさがUPします!
・④角を意識して整えると、綺麗にたためます。


⑥ネームバンドを留めて、手元とトントンと軽くたたき、中棒を収納する。
【ポイント】
・⑤まとめにくいときは、骨の繋ぎ目を軽く持つと、傘が閉じてまとまってくれます。
また、摩擦が生まれるので、乾いた状態で行ってください。(長年の体感として、濡れた状態での摩擦は撥水機能が落ちてしまうようです。)

⑧ネームバンドを留めて、完成!
槙田商店の折りたたみ傘では、
・贈り物にも人気の上品な婦人傘「絵おり」(たたみ例)
・北欧の巨匠デザイナーの名を冠した「Stig Lindberg」
・日差しのなかで輝く日傘「こもれび」
・遮熱加工も施した素材を楽しめる日傘「feel.t」
が折りたたみタイプになります。
B「ミニ」タイプのたたみ方(3段式)

構造としては、A「折りたたみ」よりも折れる部分が1つ多いので、こういった骨を3段式とするメーカーさんが多いようです。
それではたたみ方をご説明します。

②内側の傘骨をすべてのポキポキと折りたたむ。このとき、傘を傾けたり逆さにすると折りやすくなります。

④たたみ跡に沿って角を出しながら、生地を整える。
【ポイント】
・③をすると、たたみ目が出てくるので、傘生地の整えやすさUP!
・④角を意識して整えると、綺麗にたためます。


⑥角の高さをなるべく揃える。
【ポイント】
・⑤は忘れないように注意してください!

⑧手元とトントンと軽くたたき、中棒を収納する。
【ポイント】
・⑦は摩擦が生まれるので、乾いた状態で行ってください。(長年の体感として、濡れた状態での摩擦は撥水機能が落ちてしまうようです。)

⑩ネームバンドを留めて、完成!
槙田商店の折りたたみ傘では、
・北欧テイストが人気の婦人傘「ノルディック」(たたみ例)
・当店最軽量シリーズ「repel.」
・ビジネスシーンにもぴったりの紳士傘「Tie」
・粋なチェック柄の紳士傘「Makita Tred」
がミニタイプになります。
C「トップレス」タイプのたたみ方(簡単開閉)

それではたたみ方をご説明します。

②角を出しながら生地を整える。
【ポイント】
・②たたみ跡を出すために、ろくろ(傘骨をまとめるパーツ)を持って左右に振る方法もあります。槙田商店の生地は基本的にしっかりしているので、そのままの状態でも整えやすいかと思います。振る場合には、負担を考慮して軽く行ってください。

④手元を軽くトントンとしながら、中棒を収納する。
【ポイント】
・③は摩擦が生まれるので、乾いた状態で行ってください。(長年の体感として、濡れた状態での摩擦は撥水機能が落ちてしまうようです。)

⑥ネームバンドを留めて、完成!
槙田商店の折りたたみ傘では、
・色の切り替えが美しい婦人傘「SCENE」(たたみ例)
・大人の魅力を引き立てる紳士傘「MAKITA STANDARD」
・おしゃれさとシンプルさを両立した紳士傘「monotone」
・槙田商店初のメンズ日傘シリーズ「Shade」
がトップレスタイプになります。
長持ちの秘訣は“綺麗に”たたむこと
ここまで、骨のタイプ別に折りたたみ傘のたたみ方をご紹介しました。上手にたためると、きれいで気持ちがいいですよね!実は、折りたたみ傘をきれいにたたむことは、傘を長持ちさせることにも繋がります。使用後の折りたたみ傘を、きちんとたたまない状態(ただまとめただけの状態)で放置してしまった経験はありませんか?
ここでいう「きれいにたたまれた傘」「きちんとたたまれた傘」とは、骨と生地の収まりが良い状態をさします。しかし、生地を整えずにまとめて閉じただけでは、残念ながら骨と生地の収まりが良いとは言えません。そのまま放置すると、生地や骨に、不要な負荷が掛かかり続けてしまいます。すると、骨の繋ぎ目部分の損傷や、骨自体の歪みといった、劣化の原因に。特に、槙田商店の傘生地は、しっかりとした織物でできているため、より大きな負荷となってしまうのです。

もちろん、使用後には陰干しで乾燥させる、高温になる場所での保管を避けるなど、普段のケアも大切ですのでぜひ行ってくださいね◎。

折りたたみ傘の上手なたたみ方として、骨タイプごとに、たたみ方とポイントをご紹介しました。折りたたみ傘のたたみ方をマスターすることで、いいことがたくさんあります◎。それぞれのポイントを意識すると、たたみやすくなりますので、ぜひお試しください!
槙田商店の折りたたみ傘を、婦人傘と紳士傘ごとにまとめた一覧もございますので、よろしければご活用ください。
▶婦人折りたたみ傘一覧
▶紳士折りたたみ傘一覧
執筆者

watanabe
文系大学で学んだ経験から、主に広報業務を担当。言葉の力で槙田商店の強み、織物の魅力を発信している。傘の製造部をはじめ、社員の多くに取材をしたことや、実物に触れる機会の多さを活かし、記事などを執筆している。好きなシリーズは「こもれび」。