2023年 5月 12日 (2024年 10月 31日 更新)
傘の丁寧なお手入れ方法
傘を使うなかで、雨の弾きが悪くなった、生地やホネが痛んでしまった、ニオイがしてしまうなど、お困りになったことはありませんか?これらの悩みは、日頃の傘のお手入れによって、改善あるいは防ぐことができます。傘のお手入れ方法をマスターし、お気に入りの傘を長く楽しく使いましょう!
せっかくお使いの傘がこうなってしまわないためには、こまめな使用後のお手入れが大切です。お気に入りの傘なら、なおさら長く使っていきたいですよね。次章では、効果的な傘のお手入れ方法をご紹介していきます。
①傘を広げ、表面についた雨を水で洗い流す
傘の表面を水で洗い流すことができればよいので、お風呂のシャワーやお庭のホースなど、やりやすい方法で行ってください。きれいなペットボトルに水を入れ、シャワーの代用でOKです◎。
②傘に付いた水を切る
傘を斜め下に向けて、周りに注意しつつ開閉しながら水を切ってください。石突(傘の先端)で地面をたたく、クルクルと回すなどの方法は、各パーツに余計な負担をかけてしまいます。破損を防ぐためにも、普段から開閉動作で水を切りましょう!
また、念のため金属部分はタオルでやさしく拭き取ると安心です。もしスペース的に開閉が難しければ、傘生地もタオルでやさしく水分を拭き取ってくださいね。
③陰干しでしっかりと乾燥させる 直射日光や高温多湿を避け、風の通しの良い場所に傘の表面が上に来るように広げ、陰干しで乾燥させてください。十分に乾いたらネームバンドで留め、同じく直射日光や高温多湿な場所を避け、通気性のよい場所で保管してくださいね。
日光や蛍光灯の下に置き続けると、生地の痛みや褪色の原因になってしまいます。水分もサビや腐食の原因になりますので、十分な乾燥が必要です。
傘のお手入れ方法において、「水で洗い流すこと」と「陰干しでしっかり乾燥させること」が大事なポイントになります。
雨には不純物は含まれており、また傘の表面には空気中にあるホコリやチリなども付着します。見た目にはほぼわからなくても、実は汚れが付いているのです。水で洗い流すと、これらの汚れが落ちて傘の表面がきれいになります。通常、撥水加工は傘の表面に施されているため、撥水加工もきれいな状態で保たれることになります。
撥水機能は、摩擦や汚れによって低下してしまいます。使用後には水で洗い流し、陰干しでしっかりと乾燥させていただくことが、最も効果的な撥水機能の維持方法になります。使うたびにこのお手入れをしている方いわく、長年使っている傘でも十分な撥水効果を発揮してくれるそうですよ!
理想はその都度、水洗い~乾燥までのセットですが、難しい場合にはひとまず乾燥を意識していただければと思います。濡れタオルでやさしく拭き取ってから乾燥させる方法もあります。
<特別な例として>
傘骨が見えないよう、内側からも生地を張った「蛙張り」の傘をお手入れする場合は、生地と生地の隙間に水が入る恐れがあるため、濡れタオルなどで傘の表面をやさしく拭き取ってください。(槙田商店では「1866」シリーズが該当します)
①中性洗剤を薄めて洗剤液を作り、スポンジ(タオルやさらしでも可)に含ませる。
原液では濃度が濃く、傘生地にシミを作ってしまう可能性がありますので、必ず水やぬるま湯で十分薄めてから使用してください。
②スポンジなどで汚れた部分を軽くたたく。
槙田商店では、軽いたたき洗いを基本的な傘の洗い方としています。強い力を込めたり、こすってしまうと逆効果になる場合がありますので、まずはこの方法をお試しください。
③水でよく洗い流し、陰干しで乾燥させる
洗剤が残らないように、水でよく洗い流します。そのあとは金属部分を含め、乾いたタオルで水気をよく拭き取り、風通しの良い場所で陰干しします。このあとは基本的なお手入れ方法と同じ流れです。
槙田商店の製品傘をお使いの方で、洗剤を使っても効果が見られない場合や、広範囲に広がってしまっている場合には、修理対応として生地の張り替えを行っております。お気軽にお問い合わせください。(※槙田商店の製品傘を対象に、生地在庫がある場合のみ対応可能)
▶傘の修理についてはこちら
突然の雨などでやむを得ず濡れてしまった場合には、水分をやさしく拭き取り、速やかな陰干しをおすすめします。
槙田商店の日傘では、防水・撥水加工が施された「晴雨兼用日傘」と、「日傘(純パラソル/雨天使用不可)」の2種類があります。
まず、晴雨兼用日傘ですが、
・「こもれび」:ポリエステル100%のため、日傘ですが、雨傘と同様のお手入れが可能です。
・「feel.t」「fusion(晴雨兼用/ショートタイプ)」:素材にはポリエステルと綿が使われています。もし汚れが気になる場合には、傘生地を傷めないように、よりやさしく洗ってください。心配な方は濡れタオルでの拭き取りも有効です。
いずれも雨に濡れた場合は、可能なら水で洗い流してから、陰干し乾燥をお願いします。
つぎに日傘(純パラソル)ですが、槙田商店では「菜-sai-」と「moZaiQue」の2シリーズあります。意匠性が高く素材もバラバラなので、丁寧な扱いが大切です。お洋服用などのブラシをかける、あるいは水やぬるま湯を含ませた濡れタオルなどで、表面を撫でるように拭いてください。濡れタオルを使用した場合は、乾いた布で水気を拭き取り、陰干しでよく乾燥させてくださいね。
撥水機能の復活方法として活躍するのがドライヤーです!
下準備として、傘の表面をきれいにしていただくと、効果が出やすいかと思います。生地から5㎝ほど離して、熱が行き渡るように、傘の表面にじっくりかけていただくとよいでしょう。
▶詳しいやり方や、このほかの方法は「傘の撥水機能を復活させる方法」にてご紹介しております。傘の撥水機能についても解説していますのでぜひ参考にしてくださいね!
このまま放置するとニオイや劣化の原因になってしまいますので、その後は傘を開いて陰干しで乾燥させてくださいね。
また、乾いている状態であっても、不必要な摩擦を加えない、ハンドクリームを塗ったあとなど手指に油分が多い状態では触らないなど、注意していただければと思います。
槙田商店ではさまざまなタイプの婦人傘、紳士傘をご用意しております。
▶婦人傘一覧
▶紳士傘一覧
また、やはりお気に入りの1本をたくさん使いたいという方は、使用後には水洗いと陰干し乾燥をこまめに行っていただくと良いでしょう。
お使いの傘を長くお使いいただくためのヒントになりましたら幸いです。
もしもの際には、槙田商店の製品傘を対象に、職人による修理も承っておりますので、お気軽にご連絡くださいね。
▶傘の修理についてはこちらから
傘を濡れたまま放置すると
ついつい、雨に濡れた傘を、そのままたたんで放置してしまった経験はありませんか? 乾かさずに濡れたまま放っておくと、カビやニオイの発生、傘骨をはじめとする金属パーツのサビなどの原因に。さらに、実は撥水性の低下にも繋がってしまいます。せっかくお使いの傘がこうなってしまわないためには、こまめな使用後のお手入れが大切です。お気に入りの傘なら、なおさら長く使っていきたいですよね。次章では、効果的な傘のお手入れ方法をご紹介していきます。
傘のお手入れ方法
傘のお手入れ方法 では、ぜひ実践していただきたい日頃のお手入れ方法をご紹介します。まずは基本方法からお試しください!基本的な傘のお手入れ方法
傘を使用したら①傘を広げ、表面についた雨を水で洗い流す
傘の表面を水で洗い流すことができればよいので、お風呂のシャワーやお庭のホースなど、やりやすい方法で行ってください。きれいなペットボトルに水を入れ、シャワーの代用でOKです◎。
②傘に付いた水を切る
傘を斜め下に向けて、周りに注意しつつ開閉しながら水を切ってください。石突(傘の先端)で地面をたたく、クルクルと回すなどの方法は、各パーツに余計な負担をかけてしまいます。破損を防ぐためにも、普段から開閉動作で水を切りましょう!
また、念のため金属部分はタオルでやさしく拭き取ると安心です。もしスペース的に開閉が難しければ、傘生地もタオルでやさしく水分を拭き取ってくださいね。
③陰干しでしっかりと乾燥させる 直射日光や高温多湿を避け、風の通しの良い場所に傘の表面が上に来るように広げ、陰干しで乾燥させてください。十分に乾いたらネームバンドで留め、同じく直射日光や高温多湿な場所を避け、通気性のよい場所で保管してくださいね。
日光や蛍光灯の下に置き続けると、生地の痛みや褪色の原因になってしまいます。水分もサビや腐食の原因になりますので、十分な乾燥が必要です。
傘のお手入れ方法において、「水で洗い流すこと」と「陰干しでしっかり乾燥させること」が大事なポイントになります。
雨には不純物は含まれており、また傘の表面には空気中にあるホコリやチリなども付着します。見た目にはほぼわからなくても、実は汚れが付いているのです。水で洗い流すと、これらの汚れが落ちて傘の表面がきれいになります。通常、撥水加工は傘の表面に施されているため、撥水加工もきれいな状態で保たれることになります。
撥水機能は、摩擦や汚れによって低下してしまいます。使用後には水で洗い流し、陰干しでしっかりと乾燥させていただくことが、最も効果的な撥水機能の維持方法になります。使うたびにこのお手入れをしている方いわく、長年使っている傘でも十分な撥水効果を発揮してくれるそうですよ!
理想はその都度、水洗い~乾燥までのセットですが、難しい場合にはひとまず乾燥を意識していただければと思います。濡れタオルでやさしく拭き取ってから乾燥させる方法もあります。
<特別な例として>
傘骨が見えないよう、内側からも生地を張った「蛙張り」の傘をお手入れする場合は、生地と生地の隙間に水が入る恐れがあるため、濡れタオルなどで傘の表面をやさしく拭き取ってください。(槙田商店では「1866」シリーズが該当します)
傘が汚れてしまった場合
目に見えて傘に汚れが付いてしまった場合には、傘生地を洗って汚れを落とします。ここでは傘の洗い方をご紹介します。①中性洗剤を薄めて洗剤液を作り、スポンジ(タオルやさらしでも可)に含ませる。
原液では濃度が濃く、傘生地にシミを作ってしまう可能性がありますので、必ず水やぬるま湯で十分薄めてから使用してください。
②スポンジなどで汚れた部分を軽くたたく。
槙田商店では、軽いたたき洗いを基本的な傘の洗い方としています。強い力を込めたり、こすってしまうと逆効果になる場合がありますので、まずはこの方法をお試しください。
③水でよく洗い流し、陰干しで乾燥させる
洗剤が残らないように、水でよく洗い流します。そのあとは金属部分を含め、乾いたタオルで水気をよく拭き取り、風通しの良い場所で陰干しします。このあとは基本的なお手入れ方法と同じ流れです。
槙田商店の製品傘をお使いの方で、洗剤を使っても効果が見られない場合や、広範囲に広がってしまっている場合には、修理対応として生地の張り替えを行っております。お気軽にお問い合わせください。(※槙田商店の製品傘を対象に、生地在庫がある場合のみ対応可能)
▶傘の修理についてはこちら
日傘の場合
雨傘とは違い、日傘の場合には少し注意が必要です。素材や加工の有無によっても、変わってきますので、まずはお使いの傘がどういう素材や加工が施されているか確認してください。基本的に丸洗いは避けた方が良いでしょう。突然の雨などでやむを得ず濡れてしまった場合には、水分をやさしく拭き取り、速やかな陰干しをおすすめします。
槙田商店の日傘では、防水・撥水加工が施された「晴雨兼用日傘」と、「日傘(純パラソル/雨天使用不可)」の2種類があります。
まず、晴雨兼用日傘ですが、
・「こもれび」:ポリエステル100%のため、日傘ですが、雨傘と同様のお手入れが可能です。
・「feel.t」「fusion(晴雨兼用/ショートタイプ)」:素材にはポリエステルと綿が使われています。もし汚れが気になる場合には、傘生地を傷めないように、よりやさしく洗ってください。心配な方は濡れタオルでの拭き取りも有効です。
いずれも雨に濡れた場合は、可能なら水で洗い流してから、陰干し乾燥をお願いします。
つぎに日傘(純パラソル)ですが、槙田商店では「菜-sai-」と「moZaiQue」の2シリーズあります。意匠性が高く素材もバラバラなので、丁寧な扱いが大切です。お洋服用などのブラシをかける、あるいは水やぬるま湯を含ませた濡れタオルなどで、表面を撫でるように拭いてください。濡れタオルを使用した場合は、乾いた布で水気を拭き取り、陰干しでよく乾燥させてくださいね。
傘の撥水効果は“熱”で復活!
傘をお使いのなかでの困りごとのひとつに、撥水機能の低下がありますよね。撥水機能の復活方法として活躍するのがドライヤーです!
下準備として、傘の表面をきれいにしていただくと、効果が出やすいかと思います。生地から5㎝ほど離して、熱が行き渡るように、傘の表面にじっくりかけていただくとよいでしょう。
▶詳しいやり方や、このほかの方法は「傘の撥水機能を復活させる方法」にてご紹介しております。傘の撥水機能についても解説していますのでぜひ参考にしてくださいね!
織物の傘を長く使うためのポイント
傘の基本的なお手入れや洗い方に加え、長くお使いいただくためのちょっとしたポイントをご紹介します。濡れた生地はこすらない
濡れた生地を手でこすると、撥水性が著しく低下していまいます。使用後の傘をきれいにたたもうとして、手でぎゅっと絞るようにまとめて閉じるという方もいらっしゃるかもしれません。このようなときには、傘をまとめるネームバンド(傘生地をまとめるホックやボタンがついた紐)を使い、グルっとまとめて留めてください◎。このまま放置するとニオイや劣化の原因になってしまいますので、その後は傘を開いて陰干しで乾燥させてくださいね。
また、乾いている状態であっても、不必要な摩擦を加えない、ハンドクリームを塗ったあとなど手指に油分が多い状態では触らないなど、注意していただければと思います。
ローテーションで使う
傘も何本かローテーションでお使いいただくと、それぞれの傘への負担が減るため、1本1本を長くご愛用いただけます。その日の気分やお召し物、あるいは用途に合わせて傘を選ぶのもきっと楽しいですね。槙田商店ではさまざまなタイプの婦人傘、紳士傘をご用意しております。
▶婦人傘一覧
▶紳士傘一覧
また、やはりお気に入りの1本をたくさん使いたいという方は、使用後には水洗いと陰干し乾燥をこまめに行っていただくと良いでしょう。
お使いの傘を長くお使いいただくためのヒントになりましたら幸いです。
もしもの際には、槙田商店の製品傘を対象に、職人による修理も承っておりますので、お気軽にご連絡くださいね。
▶傘の修理についてはこちらから