傘の適切な持ち方は?マナーのいい傘の使い方で雨の日を快適に過ごそう!

傘は、雨から私たちを守ってくれる、日常生活に無くてはならないアイテムです。普段何気なく使っている傘ですが、傘を差していても思った以上に雨に濡れた経験や、扱い方を誤って周囲に迷惑をかけてしまった経験はありませんか?
傘を差すこと自体は簡単にできますが、傘の使い方にもマナーやコツがあります。この記事を参考にして、雨の日を快適に楽しみましょう!





スマートな傘の持ち方

傘の基本的な持ち方や取り扱い方法について、使用時と持ち歩き時 、保管時ごとに、もう一度おさらいしていきましょう。スマートさとは立ち振る舞いの恰好良さだけではありません。大事なポイントは、常に周囲に気を配るマナーと安全です。


傘の開き方

婦人長傘 傘を開く前には周囲に注意を払いましょう。狭く混雑した場所では特に気をつける必要があります。

手開き式の場合には、傘の先端部分(石突き)を斜め下に向けて、ゆっくりと開き始めます。開きながら徐々に傘を上げていき、ちょうど開き終ったときに頭上に来るようにします。

ワンプッシュオープン式(ジャンプ傘)はボタンを押した途端に勢いよく開きます。手開き式と同様に、人や物がないことを確認し開くようにしましょう。

「石突き」など傘の部品の名称と解説ページもありますので、併せてご覧ください。

手開き傘一覧」「ジャンプ傘一覧」もご用意しております。ぜひご活用ください。


傘の差し方

蝶々柄の婦人長傘 傘を差す際には、体のなるべく近くに持つことで、雨を防ぐことができます。
立ち止まっているときには、傘の中心にある棒(中棒)を体と平行にするか、やや体側に傾けると、雨から身を守りやすくなります。歩くときには、中棒を進行方向にやや傾けましょう。雨が流れ落ちる、骨の先端部位(露先)が人に当たらないように、周りへの意識を忘れないことが肝心です。

また、傘を差して自転車に乗ることは道路交通法により禁止されています。雨の中を走行する時には、レインウェアやレインバイザーを活用して、上手に雨を防ぐようにしましょう。

「中棒」「露先」など傘の部品の名称と解説ページもぜひご覧ください。


傘の閉じ方

傘の閉じ方は、開き方と逆の動きになります。生地には水滴がついていますので、周りにも自身にも水滴が飛び散らないように、頭上では閉じないようにします。周囲への配慮を忘れずに、傘を徐々に下げながらゆっくりと閉じていきましょう。


傘についた水滴の落とし方

傘の雨露を落とす様子 傘の水滴は、石突きを下に傾けることである程度は落ちていきます。
この後、より水滴を落とす方法として、二つご紹介します。一つ目は、傘を持った側の手首を、もう片方の手でトントン叩いて水滴を落とす方法。もう一つは、石突きを斜め下に傾けながら手で開閉させる方法です。傘の劣化にも繋がるので、決して、勢いよく開閉したり、回転させたり、石突きで地面を叩いたりしないようにしましょう。周囲への配慮も忘れず、状況に適した方法を選択してください。


傘の持ち歩き方

婦人長傘を持っている様子 傘を閉じたまま歩く際の持ち方は、傘の手元を手のひらで持ち、石突きを下に向け、本体部分を体の側面に沿わせると良いでしょう。地面と平行に持ち、前後に振りながら歩くと大変危険です。杖代わりにすることも傘の破損に繋がりますのでやめましょう。


保管時の注意点

傘の陰干し 傘を使用した後は、傘に水分を残さないようにしましょう。水分が残っているとサビや劣化に繋がるため、陰干しで乾燥させます。気になる場合には、陰干し前に、柔らかい布等で水分をふき取るのもひとつの方法です。その際はこすらないようにしてくださいね。

また、直射日光や高温になる場所は避けて保管してください。特に自動車内への放置は、劣化や変形の原因になりやすいので要注意です。長時間使用しない場合には、日が直接当たらず高温にならない、 風通しの良い場所へ収納してください。

変形や破損など、もしも傘の修理が必要になった場合にはお気軽にお問い合わせください。(※槙田商店の製品傘が修理の対象となります)



シーン別傘の持ち方

傘はそのシチュエーションで、持ち方が異なります。特に注意するべきシーンにおいて、状況に応じた適切な対応ができるように解説していきます。


強風のとき

傘の差し方例 強風時には、傘が突風に煽られて、破損したり怪我に繋がったりする危険性があります。なるべく傘を下げ体の近くに持ち、風向きの変化に逆らわず、風の吹いてくる方向に傘を向けましょう。風下に傘を向けてしまうと、傘が裏返り飛ばされる確率が上がり思わぬ事故に繋がりかねません。

傘の修理が必要な際は、お気軽にご連絡ください。(※槙田商店の製品傘が修理の対象となります)


電車やバスへ乗るとき

公共交通機関へ乗る際には、傘の水切りをしてしっかりと水滴を落とします。傘をきちんと閉じ、周りの邪魔にならないようにネームバンドを巻きます。なるべく自身の近くに持つか置くようにし、周りへ当たらないように配慮が必要です。お互いが快適に乗車できるように、思いやりを持って心がけましょう。

「ネームバンド」などを紹介した、傘の部品の名称と解説ページもぜひご活用ください。


階段やエレベーターでは

傘の誤った持ち方 階段やエスカレーターで上り下りする際には、傘を横向きにはせず、石突きが前後の人に当たらないように注意します。特に上りでは、後ろにいる人の顔近くにくる可能性があり大変危険です。体の前方におさまるような位置で持つとよいでしょう。


人とすれ違うとき

人との距離に注意しながら、傘を体の中心で真っすぐ持ち、傘と体がなるべくコンパクトになるように心掛けます。それでも傘同士が当たりそうなときには、お互いに傘を傾けて回避しましょう。


建物に入るとき

傘のネームバンド 建屋に入る前にしっかりと水滴を落とし、傘袋、傘用ビニール袋などに収納して持ちます。しずく取りマットが置かれている場合には水分を吸い取らせ、ネームバンドを巻いて持ち運びましょう。
傘立てに置く際には、他の傘と絡んで破損する可能性があります。ネームバンドを巻いて収納すれば安心です。



マナーある傘の持ち方で安全&快適な雨の日を

ブルーの傘を差す様子ここまで、それぞれの状況に合った、傘の使用方法について解説してきました。適切な取り扱い方法をぜひマスターして、周囲へのマナーと安全を第一に、これからの雨を快適に楽しみましょう!


槙田商店では、婦人傘、紳士傘ともに、さまざまな傘をご用意しており、「雨の日が楽しみになった」とのお声も多く頂戴しております。
便利な商品一覧ページもございますので、ぜひご活用ください。

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執筆者

Honjo

長年に渡り、卸売業や製造業の営業を担当した経歴を持つ。多くの人々とも関わり、その経験から得た綿密なリサーチ力や柔軟な提案力を活かして、読者にわかりやすく伝わる記事を執筆している。