正しい傘の干し方とは?乾かす理由や干し方のポイントをご紹介
みなさんは、雨の日に使用した傘をどうしていますか?
きちんと乾かす方もいれば、水気を払ってついついそのまま、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、雨水が残ったままの状態で放置してしまうと、悪臭やカビ、錆びなどといった劣化の原因になってしまいます。
反対に、使用後の傘をしっかりと乾燥させてお手入れすれば、衛生的ですし、傘を長く使えることに繋がります。お気に入りの1本をお持ちの方も多いはず。せっかくなら、長く大切に使っていきたいですよね。今回は、正しい傘の干し方についてご紹介します!
雨に濡れた傘を乾かさないとどうなる?
そもそも、使用後の傘はなぜ乾かした方がいいのでしょうか。雨に濡れた傘は、実はさまざまな汚れが付着しています。これをその状態で放置してしまうと、臭いやカビ、傘骨の錆びなどの原因になります。加えて、実は撥水機能の低下の原因にも……。濡れたまま放置することは、こうした傘の劣化にも繋がってしまいますので、使用後の傘はぜひ干して乾燥させてくださいね。
正しい傘の干し方とは?
傘の正しい干し方を知ることは、長く、衛生的にお使いいただくためにも大切です。ポイントをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
傘を干すときには通気性が大切
まず、傘を干すときには、傘自体の風通しを良くするために、広げた状態で乾燥させましょう。傘の表面が上になるよう、床に置いて乾燥させると◎。
干す場所も、通気性の良い日陰が最適です。換気しにくく、湿度が高い場所では、雑菌が繁殖しやすいため、臭いやカビの原因に。また、直射日光が当たる場所では、生地の褪色や劣化に繋がってしまいますので、注意してくださいね。
乾燥におすすめの場所
では、具体的にどのような場所が良いのでしょうか。
まずおすすめしたいのが、お風呂場です。換気扇を使って、通気性を簡単に高めることができます。また、浴室乾燥機があれば、より早く乾かすことができますよ。傘を広げて、表面を上にして床に置く干し方がベストですが、難しければタオルハンガーにかけるだけでも効果があります。その際は、内側に水分がないか事前にチェックしておくと安心でしょう。水分がある場合には、乾いたタオルなどで拭き取ってください。
室内のスペースが足りない場合は、ベランダもおすすめです。通気性もよく、天候によっては早く乾かせるでしょう。ベランダで干す場合には、日光を避け、陰干しできる場所に干してください。また、風で飛ばされないように固定することも忘れないようにしましょう。玄関の場合は、通気性が足りず、湿度が高い傾向にあるので、ほかの場所で乾かす方が安心でしょう。もちろん、これらをクリアできれば問題ありません。お庭がある場合には、外で干していただいてもOK。ベランダと同様、陰干しと風対策をしてくださいね。
タオルでの拭き取りも有効
お風呂場やベランダのスペースが足りない場合には、乾いたタオルで雨粒を拭き取ってください。こすってしまうと、生地にダメージを与えてしまう可能性があるため、やさしく拭き取ってくださいね。水分の拭き取りだけでも、雑菌繁殖防止など、ある程度の効果がありますよ。
傘を乾かす前の効果的なひと手間
使用後の傘を乾かす前に、傘に付いた雨を水で洗い流すと、雨粒に含まれたさまざまな汚れを落とすことができます。撥水機能は、汚れや摩擦によって低下してしまいます。水洗いをすることによって、より衛生的に使えるだけでなく、撥水機能の維持にも効果を発揮。使うたびに、水洗い&陰干し乾燥をセットで行っている方によると、長年使い続けていても十分な撥水効果が続いているとのこと!詳しい水洗いの方法や、汚れが付いてしまったときのお手入れの仕方については、「傘の丁寧なお手入れ方法」でご紹介しております。
また、撥水機能が弱まってしまったときの対処方法については「傘の撥水機能を復活させる方法」で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください!
傘の干し方をマスターして長く大切に使おう!
傘の干し方のポイントを中心に、傘を乾かす理由などをご紹介しました。
生活の中で使う機会が多いものだからこそ、長くきれいに使っていきたいですよね。お気に入りのデザインや、思い出のある傘ならなおさらです。使用後の乾燥をはじめ、日頃のお手入れをすることによって、清潔な状態をキープすることができます。正しい傘の干し方をマスターし、ぜひ長く大切にお使いいただけますと幸いです。
また、どれほど気を付けていても、予期しない出来事などで骨や生地が痛んでしまうことがあります。槙田商店では、当店の傘を対象に、職人による修理も承っておりますので、どうぞご安心ください。もしもの際には、お気軽にお問い合わせくださいね。
▶傘の修理について