防水と撥水の違いを徹底解説|最適な商品選びのお手伝いをします!

雨や水から自身や持ち物を守るために欠かせない防水・撥水機能。
似ているようで異なるこれらの機能は、アウトドア用品から日用品まで幅広い商品に採用されています。しかし「防水」と「撥水」の違いを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。商品選びの際に、この違いを知らないがために失敗してしまうケースも少なくありません。快適な雨対策には、用途に応じた適切な商品選びが不可欠です。
この記事では、「防水」と「撥水」の違いを解説しながら、状況に応じた最適な商品選びのポイントを紹介していきます。



防水・撥水の基本的な違いとは?

水をはじく傘生地「防水」と「撥水」は、似ているようで全く異なる性質を持っています。
防水は水を通さない機能を指し、水の侵入を防ぎます。加えて高い水圧にも耐えられる構造になっているため、たとえば、水中でも内部に水が入らないダイバーズウォッチや、大雨でも浸水しないレインウェアなどが代表例として挙げられます。一方で撥水は、水をはじく特性を持ち、水滴が表面で丸くなって転がり落ちる状態を作り出します。水圧に弱い特徴がありますが、軽量で通気性に優れているため、普段使いのアイテムに適しています。
どちらかのみ、あるいは両方の加工が施されている場合もあります。これらの特性を理解し、用途によって使い分けるとよいでしょう。


さまざまな商品の防水・撥水機能

撥水ウェア

商品選びでは用途に応じて機能を見極めるようにしましょう。
アウトドアウェアは、活動内容や天候に合わせて「防水」と「撥水」を使い分けるのがポイントです。山登りなど過酷な環境ではハードシェルと呼ばれる防水性の高いもの、軽いウォーキングや運動には、通気性の良い撥水加工のソフトシェルが適しています。

バッグやリュックは、日常使いなら撥水加工で十分ですが、貴重品の保管や雨天でのアウトドア活動には防水機能が必要になってきます。
シューズは用途によって求められる機能が大きく異なり、街履き用は撥水加工、本格的なトレッキングには防水素材を選びましょう。

水に濡れるスマホほかにも、デジタルカメラやスマホなどの防水性能は、IPコード(国際保護等級)で表示されます。等級の高いIPX8は常温の静水中で、水深1.5mに沈めて30分間放置しても、内部への浸水や機能低下がないことを意味します。

価格帯は防水製品の方が高額になる傾向にありますが、耐久性では防水製品のほうが上です。撥水加工は経年劣化で効果が薄れるため、定期的なメンテナンスが必要です。撥水スプレーによる再加工や、汚れを落とす日常的なケアが効果を持続させるポイントとなるでしょう。



雨の日の必需品「傘」の防水・撥水

傘

傘の生地にも「防水」と「撥水」の加工が施されています。
撥水加工は、生地の表面に水をはじく加工を施すことで、水滴が玉状になって流れ落ちる効果があります。一方、防水加工は生地の裏面にコーティングを施し、水が生地を通過しないようにする加工です。
これらの加工は、使用していくうちに徐々に効果が低下していきます。特に撥水加工は紫外線や摩擦、汚れの付着などにより劣化しやすい性質があるため、定期的なお手入れが重要となります。

傘のお手入れは、まず使用後に傘を広げて乾かすことを心掛けてください。畳んだ状態で、濡れたまま放置すると、カビの発生や金属部分の錆びの原因となってしまうからです。

可能であれば、乾かす前に、傘の表面を水洗いするとなお効果が発揮されます。傘の干し方についてまとめたコラム「正しい傘の干し方とは?乾かす理由や干し方のポイントをご紹介」にて、詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

傘のお手入れ雨傘の生地が汚れている場合には、柔らかい布でやさしく水拭きし、汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた水を含ませ、優しくたたきながら拭き取ります。その場合には洗剤をしっかりと洗い流してから、乾燥させてください。
また、傘の骨や開閉部分は、乾いた布で拭きとると、清潔に保つこともできるため安心でしょう。必要に応じて市販の潤滑剤を使用して、開閉をスムーズにすると快適に傘を使うことができます。

傘のお手入れの仕方を知っておくと、使用後も安心ですよね。「傘の丁寧なお手入れ方法」では、日頃のケア方法をご紹介しています。長く使っていただくためにも、ぜひ併せてご覧ください。

傘のアイロンがけ撥水効果が低下してきた場合は、熱を与える方法や、市販の撥水スプレーを使用して補修し、一時的に効果を取り戻す方法があります。使用する際は、製品の使用説明書をよく読んで正しく施工することが大切です。

槙田商店では、「傘の撥水機能を復活させる方法」にて、熱を与える方法を中心にご紹介しております。ご自宅でも簡単にできる方法ですので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。

このように適切なお手入れを行うことで傘の寿命を延ばし、快適に使用することができます。また、定期的なメンテナンスにより、突然の雨でも安心して使用できる状態を保つことができます。



防水・撥水の違いを理解して、雨の日を快適に過ごそう!

紫陽花の傘

防水と撥水の違いについて解説しました。それぞれの特性を理解することで、より賢い商品選びが可能になります。その時々で完全防水が必要な場面もあれば、軽い撥水で十分な場合もあるでしょう。大切なのは、使用環境や目的に応じて適切な機能を選択することです。正しい知識を身につけ、雨の日を快適に過ごしていきましょう。

槙田商店の傘は毎日の通勤から特別な記念日まで、あなたの大切な一瞬一瞬に寄り添います。長傘や日傘、折りたたみ傘など、豊富な品揃えでお待ちしております。一覧もございますので、ぜひご覧ください。

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執筆者

Honjo

長年に渡り、卸売業や製造業の営業を担当した経歴を持つ。多くの人々とも関わり、その経験から得た綿密なリサーチ力や柔軟な提案力を活かして、読者にわかりやすく伝わる記事を執筆している。