傘にも寿命がある?傘を長く使うためのポイントをご紹介します!
雨の日や、日差しの厳しい日には欠かせない傘。しかし、傘にも寿命があると言われているのをご存じですか?仕方ないとは思っていても、せっかくなら長く大切に使いたいものですよね。それがお気に入りの1本なら、なおさらです。
そこで今回は、大切な傘を長く使うためのポイントを中心に、雨傘と日傘の寿命から、傘の寿命を縮めてしまうNG行動、壊れてしまったときの対処法などをご紹介します!
傘の寿命とは?
傘は、雨や強い日差しの中など、過酷な環境下で使うアイテムのため、使用に伴いどうしても劣化してしまいます。まず、傘の劣化にはどのようなものがあり、傘の寿命はどれくらいと言われているのか解説していきます。
雨傘の寿命

雨傘の寿命(買い替え時期)は、一般的には3~4年程度と言われています。使用頻度が多い場合などは、より短くなる可能性が高いでしょう。
劣化の事例としては傘骨に歪みが生じて開閉がうまくいかない、撥水効果の低下などが挙げられます。
日傘の寿命

日傘の寿命(買い替え時期)は、雨傘よりも少し短く、こちらは一般的に2~3年程度と言われています。日傘の寿命という場合には、UVカット加工のコーティングが落ちていくことを指すことが多いです。もちろん、傘骨の歪みや生地そのものの傷みなど、基本的な劣化も含まれます。
詳しい日傘の寿命やUVカット効果については、「日傘には寿命がある?長持ちさせる秘訣と買い替えタイミングを解説!」でもご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
傘を長持ちさせるポイント
傘に寿命があるとは言うものの、できることならやはり長く大切に使いたいですよね。そこで、傘の寿命を延ばして長持ちさせるために、どのようなことに気をつければ良いか、ポイントとともに解説していきます。
傘を使うとき
傘を使うときには、やさしく傘を振って、生地をほぐしてから使用しましょう。開きやすくなるのと同時に、開きがスムーズになることで傘骨に余計な負担がかからずに済みます。
また、用途による使い分けなど、数本をローテーションすることも効果的です。
傘を使ったら
雨傘として使用した後は、必ず陰干しをして、しっかりと乾燥させてください。水分がカビやサビ、臭いなどの原因になるためです。このとき、なるべく傘を開いた状態で、風通しの良い場所で陰干ししてください。
傘の干し方については、「正しい傘の干し方とは?乾かす理由や干し方のポイントをご紹介」にて、乾燥が大切な理由や乾燥におすすめの場所などを、詳しくご紹介しています。
また、可能であれば、傘の表面の汚れ(雨水や傘に付着した空気中の汚れ)を落とすために、表面を水洗いしてください。これは撥水力の低下を防ぐ効果があります。こちらも毎回することが理想ですが、数回に1度程度でも効果がありますので、ぜひお試しください。
具体的な傘の洗い方については「傘の丁寧なお手入れ方法」にて、その方法と手順を中心に、お手入れ方法をご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
傘の保管方法
直射日光が当たる場所や、高温多湿の場所を避け、風通しの良いところで保管してください。骨組みや生地の劣化、退色などを防ぐためです。また、長期間使用しないときでも、たまに傘を開いて、空気を入れてあげると良いでしょう。
傘の寿命を縮めてしまうNGな使用方法
何気なくしている行動が、実は傘の寿命を縮めている場合があります。ここでは、気を付けていただきたい事例をいくつかご紹介します。
濡れている傘表面に触る
傘の表面には、撥水加工が施されています。基本的にはフッ素樹脂を使用しており、とても小さい樹脂の粒たちが水滴を支えている(=弾いている)イメージです。しかし、触れることによって、皮脂の付着や摩擦が生じ、その粒たちが倒れてしまいます。すると水弾きが悪くなり、撥水効果が低下してしまうのです。雨傘の使用後は、ネームバンド(傘をまとめる紐)などを上手く使い、なるべく触らないようにしてくださいね。また、生地が乾いた状態でもハンドクリームを塗ったあとなど、油分が多いときにも注意が必要です。
撥水加工の仕組みや、撥水機能の復活方法、長持ちさせる日々のお手入れ方法などをご紹介した「傘の撥水機能を復活させる方法」を公開中です。撥水低下でお悩みの方は、ぜひお試しください!
地面にトントン/傘をくるくる回して水を切る
雨傘の使用後、傘を地面にトントンと打ち付けたり、くるくると回して雨水を切ってはいませんか?これらの動作は、傘骨や各パーツに対して負荷がとても大きいのです。傷みや破損の原因にもなるため、行わないでください。傘を斜め下に向けながら開閉の動作をすると、余計な負担をかけずに水切りすることができますよ。
きれいにたたまない
これは、特に折りたたみ傘の使用後に気を付けて欲しいポイントです。たたむのが得意でなかったり、慌ててまとめたりと、きれいにたためない状況はきっと多くの方が経験されているはず。しかし、収まりのよくない状態のままですと、傘骨や生地に余計な負担が掛かり、傷みや故障の原因にもなってします。また、正しくたたむと、次も使いやすくなります。使用後は、陰干し乾燥ときれいにたたむことをセットで、心掛けていただければと思います。
槙田商店で取り扱い中の折りたたみ傘のたたみ方を、骨タイプごとに解説した「折りたたみ傘の上手なたたみ方とは?タイプ別にポイントを紹介」も公開しております。たたみ方をマスターできるとメリットも多くありますので、お役に立てれば幸いです。
傘が壊れてしまったら
気を付けていても、使用による負担の蓄積や、不慮のアクシデントによって傘が壊れてしまうこともありますよね。そうした場合、基本的には「修理」か「買い替え」をすることになります。故障箇所や程度、かかるコストなどによってどちらが良いか判断しましょう。
修理の場合は、ご自身で行うか専門店に依頼するかの2つの方法があります。槙田商店では、自社の製品傘を対象に、傘職人による修理を承っております。縫い目のほつれ直し、生地の張り替え、傘骨の交換など、さまざまな修理に対応可能です。まずは当店までお気軽にお問い合わせください。
▶傘の修理について
買い替える場合には、品質の良い傘を選ぶことをおすすめします。日頃のお手入れをすることで、傘の寿命を延ばして長く使うことができますよ。
「傘が壊れたらどうする?故障の原因や解決策をご紹介します」では、傘が壊れてしまう原因や、修理と買い替えのそれぞれのポイントなどを中心にご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
正しい使い方を知って、傘の寿命を延ばそう!
ここまで、傘ごとの寿命や長持ちさせる方法などをご紹介してきました。
普段の何気ない行動によって、傘の寿命を縮めてしまうこともあれば、丁寧に扱うことによって傘の寿命を延ばすこともできます。大切な傘を長く使っていただくために、今回ご紹介したポイントを、ぜひ日頃から意識していただければと思います。
槙田商店の傘をお使いの中で、不具合や故障など、もしも何かありましたらお気軽にお問い合わせください。
▶傘の修理について
この記事が、みなさまにとって少しでも快適に過ごすためのヒントになりましたら幸いです。
槙田商店では、レディース傘、メンズ傘ともに実用性とデザイン性を兼ね備えた傘をご用意しております。各一覧もございますので、どうぞご活用ください。
▶レディース(婦人)傘一覧
▶メンズ(紳士)傘一覧
